「今のホームページをもっと良くしたいけれど、何から始めたらよいか分からない」
「ホームページのリニューアルに失敗したくない」
この記事は、【ホームページ・リニューアルの進め方やコツ】が知りたいサイト運営者の方に向けて書いています。
皆さま、こんにちは。
既にホームページを持っている皆様の中には、自分の会社のホームページはこれでいいのか不安になったり、自分でページを編集しすぎてわけが分からなくなったり、何かしら悩みをお持ちの方がいるのではないでしょうか。
知り合いや同業他社のホームページを見て、とてもセンスがよかったり、内容が充実していたりすると、自社のホームページが見劣りするように感じたり「もっと良くしなければ」と焦る気持ちにもなりますよね。
しかし、ホームページのリニューアルは、思いつくまま無計画に進めていくと、うまくいかない可能性があります。
そこで今回は、ホームページのリニューアルを考えたときに押さえておくべきポイントや、事前に集めておくべき情報などについてお話したいと思います。
事前のデータ収集・アクセス解析とお客様アンケート
ホームページをリニューアルしたいと考え始めたら、まずはデータ収集を始めましょう。
どのようなデータが必要なのかは、状況によって様々だと思いますが、下記の2つは集めておいて損はないと思います。
アクセス解析データ
現在のホームページに、Google AnalyticsやSearch Consoleは導入されているでしょうか?1日にどのくらいの訪問数があり、どんなキーワードで、どんな媒体から流入しているのか、データを用意しておきましょう。
データがあれば、リニューアルで何かの判断に迷った際、カンや思い込みだけではなく、数値をもとに客観的に決めることができます。
もし、これらのアクセス解析をやっていなかった場合、今からでも遅くはありませんので、すぐにデータ収集を始めましょう。
データの収集期間は、理想的には1年以上、少なくとも3ヶ月くらいのデータは欲しいところです。
1年以上のデータがあると良い理由は、年間を通じて季節や時期によるアクセス数の変動があるのかを見るためです。
Google Analyticsは、主に数字のデータを見るために使います。月間のアクセス数、どんな端末(PCやスマホ)から見ているのか、どのくらいの滞在時間などか等のデータを取ることができます。
Search Consoleでは、自社ホームページがどんなキーワードで検索されているのかを知るために使います。これは、Google Analyticsでは調べられないため、Google AnalyticsとSearch Consoleの両方が必要になるのです。
お客様アンケート
顧客から自社がどのように評価されているのか、アンケートをとりましょう。集めたアンケートはリニューアルする内容の判断に使える他、お客様の声コンテンツとして利用することもできます。
インターネットで商売をしていると、お客様と直に会話をする機会が少ないため、お客様のことを実はよく分かっていない、という事業者の方は多いものです。
ホームページをリニューアルするこの機会に、お客様アンケートを取ってみてはいかがでしょうか?
アンケート項目を自分で全部考えるのは大変ですが、既に世の中にあるフレームワークを使うと、だれでも簡単にできます。
私のおすすめは「A4 1枚アンケート」という手法です。たった5つの質問をするだけで、自社のどんな所が評価されているのかを知ることができる優れものです。
やり方を詳しく書いた本も販売されていますので、参考にしてみてください。
現状の問題点を洗い出す
あなたが、ホームページのリニューアルが必要だと思ったきっかけはどんなことでしょうか?
状況を整理するためにも、現状で困っていること・やりたいけど出来ていない事など、ささいな事でも良いので思いつくままにリストアップしましょう。
- 更新を業者に依頼しているので費用も手間もかかる
- ブログに何を書いたらいいのか分からない
- 見た目が古臭く感じる
- スマホで見れない
- 自分でいじりすぎて、わけが分からなくなってきている
- SNS連携できていない
- ネットショップをやりたい
- お客様から値段がわかりにくいと言われた
- ページの更新が難しくて大変
- 字が小さい
- 表示が遅い気がする
対応しておくと良いこと
SSL対応
ホームページを訪問するユーザが、安全にデータの送受信ができるよう、通信を暗号化することが推奨されています。
通信が暗号化されているホームページかどうかは、アドレス欄のところに鍵のマークがあり、https://〜の表記があることで確認できます。
SSL対応されていないホームページを開くと、ブラウザーによっては「このサイトへの接続は安全ではありません」という警告が出てしまうことがあります。
数年前まで、ホームページのSSL対応をするには年間数万円の維持費が必要でしたが、最近では無料のSSL接続サービスを提供しているレンタルサーバー会社が増えています。
ホームページのSSL化は、検索エンジンからの評価にも影響すると言われていますので、ぜひ導入を検討してみてください。
スマホ対応
一般消費者向けのホームページであれば、多くの業種において、アクセスの7割〜8割がスマホになってきています。
パソコン向けのページしか用意されていないホームページだと、スマホで見ると文字が小さすぎて読みづらかったり、検索エンジンからの評価が悪くなったりする可能性があります。
ホームページ全体をスマホ対応しようと思うと、文章や写真のレイアウトを全面的に作り直す事になるかもしれません。
少し大変な作業ですが、スマホやタブレットからのアクセスは今後も増えていくと予想されますので、やっておいて損はないはずです。
ホームページのトレンドは、時代と共に変わっていきます。古いホームページをリニューアルをするなら、新しい技術を取り入れて、サイトの競争力を高めましょう。
自社情報をアップデート
ホームページを作って以来、内容をあまり更新していないという場合は、自社情報が古くなっていないか確認しましょう。
- 事業内容に新しく加わったものはないか。
- すでに行っていな事業はないか。
- 会社情報で数値が古くなっていないか。
- 役員やスタッフの紹介で、すでに在籍していない人が掲載されていないか。
ホームページの記載事項と実際の状況が異なっていると、お客様の信頼感を損なうことにつながります。リニューアルの際には自社情報を見直し、最新の状態にしましょう。
ホームページリニューアルの目的を絞る
問題点が把握できたら、今度はやることの優先順位をつけていきましょう。
ここを判断するためには、自社ホームページの目的をハッキリさせることが重要です。目的があやふやだと、あれもこれも、とやることが無駄に多くなりすぎてしまい、予算も手間もかかってしまいます。
内容がブレる原因にもなるので、訪問者の共感が得られないホームページになってしまう可能性もあります。
中小企業のホームページは、基本的に「新規顧客」の獲得ツール
そもそも、ホームページは何のためにあるのかを考えると、ほとんどの中小企業にとって、ホームページの目的は「新規顧客の獲得」になると考えます。
大企業や、CMや宣伝で名前が知れ渡っている有名企業であれば、自社のブランディングやイメージ作りのためにホームページを作る場合もあると思います。
しかし、中小企業ホームページの多くは、新規のお客様に見つけてもらい、そこから問い合わせや受注を得る、営業マンとしての役割が期待されるのではないでしょうか。
もしくは、集客の必要がそれほどない場合、社名で検索された時に信頼感を損なわないようにしたい、という「会社案内」として使われることも多いと思います。
目的にあったツールを使い分けるのがコツ
上記以外の目的、例えば「既存のお客様とコミュニケーションをとりたい」「社内スタッフへの情報周知に使いたい」等、ターゲットも目的も様々な場合、本来アピールしたかった新規顧客にとって、分かりにくい内容になっている可能性があります。
既存顧客とのコミュニケーションなら、Facebook、Instagram、LINEなどのSNSのほうが向いている事が多いです。
例えば飲食店なら、日替わりランチの写真をブログに毎日載せるよりは、リピートのお客様にInstagramやLINEをフォローしてもらい、そちらに載せるほうが見てもらえる確率は高いと思います。
社内スタッフへの情報共有なら、グループウェアを使ったり、配布物を作って配るといった伝え方のほうが合っているかもしれません。
自社ホームページひとつでなんでもやろうと考えず、目的を絞ったほうが、お客様にとって分かりやすく、結果的に問い合わせがもらいやすいホームページになると思います
予算や数値目標を決める
リニューアルでやることの優先順位や目標が決まったら、次に予算や数値目標の計画を立てます。
一度で100%完璧な状態を目指さない
ここでのポイントは、全てを一気にやろうとせず、何回かのフェーズに分けるということです。
最初のリニューアルで得られた結果をもとに、2回目、3回目の手を打てるくらいの余力を残しておけるよう、年間での予算の計画を立てておきましょう。
予算を一気に使って大規模なリニューアルをし、その後に何年間も何もしないでおくよりは、完璧を目指さず、少しづつホームページを変えながら、その結果をみてまた少し変える、という方法にすると良いと思います。
達成したい数値目標を決める
計画には、具体的な数値目標も入れておきましょう。
数値目標を決めたことがない場合、どんな数字にすればいいのか見当もつかないと思いますが、まずは感覚的なものでもいいので、考えてみましょう。
- お問い合わせ件数 月に●●件
- 月間ページビュー 月に●●件
- 来店数 月に●●人 年間 ●●人
- 資料ダウンロード 月に●●件
- SNSでのシェア 月に●●件
旧サイトから新サイトへの切り替え方法
ホームページのリニューアル中、古いホームページを残したまま、並行して新しいホームページの作成をする場合がほとんどだと思います。
新しいホームページができた時の差し替えには、どんな方法があるのかをご説明します。
データを上書きする
現在のホームページのデータが置いてあるWebサーバーに、新しいデータを上書きすることで差し替えをすることができます。
後で古いデーターを参照することがあるかもしれませんので、パソコンにバックアップを残しておくことをおすすめします。
新しいサーバーで表示する
新しいホームページを別のサーバーで公開する場合、DNSの切り替えが必要になります。
DNSとは、ホームページのアドレス(例:aaaaaa.com)とWebサーバーを紐づけるものでです。
ホームページを誰かが見ようとした時、これまでの古いWebサーバーではなく、新しいWebサーバーのデータを表示するように修正をするのですが、これがDNSの切り替え作業になります。
ドメインの管理画面で操作できますが、設定が完了した後、実際に新しいホームページに切り替わるまでは1日〜2日ほど時間がかかることもあります。
この期間は、ホームページのアドレスを打ち込んでも、古いほうが表示されたり・新しいほうが表示されたりと不安定な状態になりますので、できるだけ業務に支障のない日程に行うなど、DNSの切り替えは慎重に進めましょう。
WordPress(ワードプレス)サイト
ブログサイトを運営する方に人気のWordPress(ワードプレス)サイトの切り換えは、かなり難易度が上がります。
Webサーバーのデータだけでなく、データベースやデータベースの中に書き込まれているURLの書き換えが必要になるため、専門技術が必要になるからです。
バックアップをきちんと取った上で慎重に進めるか、専門の業者に依頼することも検討しましょう。
リニューアルのデメリット
ホームページのリニューアルすると、かならず良い効果があるわけではなく、逆にデメリットが生じる可能性もあります。
どのようなリスクがあるのかについて、事前に把握しておきましょう。
検索順位が落ちる
ホームページのコンテンツが大幅に変わった場合、検索結果での順位に影響が出る場合があります。
理由は様々ですが、被リンク・内部リンク・キーワードの変化のちょっとしたバランスで、検索順位が変わることがあると理解しておきましょう。
反響が少なくなる
ページの内容やデザインを大幅に変えた結果、お客様からの反響が減ってしまうこともあります。
意図せず、今まで評価されていた要素をなくしてしまったことが原因かもしれません。
明らかに悪い結果になった場合は、もとのコンテンツをひとつづつ戻してみて、状況が改善するかどうかを検証してみると良いでしょう。
自分で更新しにくくなる
最近のホームページは、パソコンでもスマホでも見やすい「レスポンシブデザイン」を取り入れることが多くなっています。
ひとつのページを様々な端末で見れる便利さがある反面、HTMLやCSSの構造が難しくなりがちなので、レイアウトが崩れないように編集するためには専門知識が必要になる場合もあります。
まとめ
自社ホームページのリニューアルは、時間も手間もかかる大変な仕事ですから、いつかやろうと思っても、ついついあと伸ばしにしたまま、何年も経ってしまっている会社も多いと思います。
しかし、目的を絞って、一気に全部をやろうとしなければ、負担はかなり減ります。新規のお客様を獲得することに集中し、やることの優先順位、やらなくても良い事を決めて、効率よく進めていきましょう。
こうしてリニューアルをし、自分で考えた目標の数字が達成できると、ホームページ運営はどんどん面白くなると思います。
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