「ホームページコンテンツに取材記事を入れたいがどうやって取材したらいいかわからない」
「商品を使ってくださっているお客様を取材して記事にするが、プロのライターを雇わずに社内制作しなければならずやり方を知りたい」
皆さま、こんにちは。
今回は取材をベースにした記事作りについて、悩みや課題感を持たれている皆さまに向けて情報発信していきたいと思っています。
さて、オウンドメディアやコンテンツマーケティングなどの言葉がホームページ制作業界で使われるようになった頃から、ホームページのコンテンツ作りやSEO対策のために取材をベースにした記事を作っていきたいと考える方々がとても増えてきました。
取材は「一次情報」に触れ、コンテンツ化できる貴重な方法です。
一次情報とは、本人の口から直接聞く情報のことです。本や人づてで収集する情報ではなく、本人から「僕はこう思っている」「こんなことがあった」と直接聞くこと。それができるのが取材です。
取材記事というと馴染みがないように感じられるかもしれませんがみなさんも読まれたことがあると思います。
参考:https://news.yahoo.co.jp/feature
取材記事はこのような芸能人の方々やスポーツ選手を取材するものから、お客様を取材したり採用サイトのために社員を取材したりとさまざまな形があります。
ホームページの制作でも、「営業部の○○さんに聞いてみました」といった社内取材記事から、自分たちのお客様を取材して「お客様に感想をおうかがいしました」というような”お客様の声”のような形で載せる記事まで。取材をベースにした記事作りは幅広く行われています。
そして、どの取材記事もだいたい同じような流れで作られています。
そこで今回の記事では、取材対象者が決まった時点から記事の公開までの流れをまとめてご紹介します。取材記事をつくるときの参考になれば幸いです。
取材記事の作り方①取材依頼書を書く
取材対象者が決まったら、まずは取材依頼書を出して、「このような内容の取材を、いつごろに受けていただきたいのですが」と連絡します。取材依頼書は必須です。
メールに直接取材依頼のお願いを書くこと、電話でお願いすることもあるかと思いますが、取材依頼書は内容を正確に伝えるために必要な手段です。「聞いていた話と違う」とならないために、お互いのために取材依頼書は必ず出します。
メールにはPDFを添付、電話で連絡を取った場合はFAXをするなど。
ご希望により郵送でといわれることも。
スケジュールに余裕を持って連絡を取り、依頼書に目を通してもらってから取材の段取りを進めるようにするとベストです。
○取材依頼書に書く内容
- 依頼日
- 媒体名(何のための取材か)
- 媒体の紹介(掲載されるWEBサイトや誌面の紹介)
- 取材希望日
- 取材場所
- 取材内容(撮影があるか)
- 取材日の持ち物や洋服の指定など
何のために、誰の取材をしたいのか。
この1枚の紙を見ればすべてがわかるのが理想です。
また、撮影による協力のお礼(謝礼)をお渡しするのであれば、その旨も明記しておきます。
◎取材には謝礼を渡す?
取材は先方の時間を使っていただくことになるため、お礼をしたほうがよいのか気になると思います。基本的には”記事を作るために協力していただく”形なので、取材の謝礼はしないことが多いです。ただ、芸能人、スポーツ選手、その分野の専門家などにプロとしてご意見をいただく場合は(事務所の指示によりますが)、必要かどうかの確認をまず取っておくと気持ちよく取材を進めることができます。
また、ボランティアで取材に協力いただくことになるため、気持ちばかり、例えばお土産としてお菓子などを持っていくとか、ノベルティを持っていくなどはあります。
基本的には謝礼は不要だけれど、プロとしてコメントをもらうときは必要かどうか確認する、何も渡さないことが気になる場合はお菓子やノベルティをお渡しする、という形で進めるとお互いに気持ちよく取材ができるのでは、と思います。
取材記事の作り方②想定質問リストを送る
取材の許可が出てスケジュールも決まったら、次は「当日の内容をお知らせする」ことになります。内容や撮影の有無は取材依頼書に書いていると思うので、この段階でお知らせすることは”当日何を聞くか”ということです。
取材ということは、取材対象者にいろいろなお話を聞くことになります。
取材を受ける側は「何を聞かれるんだろう?」と不安になることもしばしばです。
そこでお渡しするのが「想定質問リスト」です。
想定質問リストは、当日聞きたいと思っていることを質問の形にしてリストアップしたものです。
○想定質問リストの作り方
- Wordファイルなどに「想定質問リスト」と題を書き、質問を箇条書きにします。
※質問がわかればよい書類なので、形式にはこだわらなくてOKです。
- 1時間の取材で6〜8問ほど。
- 必ず聞く質問、下調べが必要な質問をピックアップ
この質問以外を質問してはいけないわけではないですが、取材される側はだいたい何を聞かれるか事前にわかると助かりますよね。話すことを決めたり、調べたりできるので、聞かれる側の気持ちに立ってみると必要な理由がわかります。
また取材時も、この想定質問リストに沿って話を聞けば良いので、大事なことを聞き忘れたといったこともありません。けっこう便利なのです!
取材記事の作り方③取材する
取材当日は取材内容を録音させていただくことを知らせて許可をもらって録音。あとは想定質問リストに沿って話を聞きます。予定通りに終わるように気を配ります。
- 会話を録音
- 大事な部分はメモを取る
- 予定通りの時間内で取材を終わらせる
- 想定質問リストの質問は1から順番にすべて聞く
録音はボイスレコーダーが一般的ですが、スマートフォンのボイスメモなどで代用できます。スマートフォンを利用するなら、取材の途中で電話が鳴ったりLINEの着信音が聞こえたりしないように機内モードに切り替えを。ボイスメモ等は機内モードでも使えます。
事前に質問を考えておけば、当日はスムーズに終わるはず!
どうしても話がはずんで取材時間は長引きがちなので、時間通りに終わらせるよう気を配るのも取材の一環です。
取材記事の作り方④(必要があれば)テープ起こしをする
取材内容を記事にするとき、テープ起こしをするのが一般的です。
何を話したか、その言い回しや内容を正確に把握するためです。
ただ、テープ起こしは慣れていないと時間がかかります。
60分の取材を8時間かけてテープ起こしした…といった話もよく耳にします。慣れているライターさんでも、60分をすべて起こすと3〜4時間くらいはかかると思います。
当日の取材中にしっかりメモしていれば、必要な部分だけ聞き直せば記事を書くことはできます。テープ起こしは提出する必要がなければ絶対やらないといけないということはありません。
○テープ起こしに困ったら
どうしてもしなければならないが時間がないというときは、クラウドソーシングのテープ起こしサービスを活用しましょう。料金相場は10分で1000円ほどです。
取材記事の作り方⑤記事を書く
ここまできてやっと、記事作りです。
インタビュー形式なら【質問→答え】と交互に書きます。一人で喋っているように書く場合は主語を取材対象者にして【私は○○でした。そのとき○○が起こりました。】と作文のように書いていきます。
取材記事は検索するとたくさんでてきますので、同じような雰囲気の記事を探して真似ていくのもアリです。
取材記事の作り方⑥記事の修正確認
記事ができたら公開前に、取材対象者にチェックをしてもらいます。
報道(時事ニュース)でなければ、基本的にはチェックしてもらいます。チェックが入れば、間違った内容で公開してしまうリスクが減りますので、お互いに助かります。
可能であればWordファイルで送り、赤字や校正機能を使って修正を入れてもらいます。
修正箇所がたくさんあったとしてもデジタルデータで修正のやり取りができれば原稿に反映するのが早くなりますね。
印刷の場合はゲラを送り、赤字を書き込んでもらい、その後原稿に反映させます。
取材記事の作り方⑦公開、報告
記事が完成したら入稿したり、ホームページに組み込んだりして、公開・印刷を待ちます。公開されたり印刷物が出来上がったりしたタイミングで、ご報告して終了となります。
- WEBページで取材記事が掲載された場合はPDFを送る
- 印刷物なら郵送する
報告までしっかり行いましょう。
また次に取材をお願いしたときにも気持ちよく受けてもらいたいですよね。最後まで気を抜かずにお礼を言い、取材が終了となります。
まとめ
取材記事はオリジナルの記事となるため、ホームページコンテンツとしては非常に品質の高い、有益なものになります。SEO対策などを考える上でも、とても効果が高いといえます。
けれど、取材は取材対象者の協力あってのものです。
できるだけ気持ちよく、スムーズに取材を受けていただくために、依頼書から記事公開の報告まで、抜けなくやっていきたいですね。
どうしてもホームページ作りが難しいという場合はページキットにおまかせください。
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