「検索エンジンに出てきてほしくないページが表示されている」
「エゴサーチするとクチコミやニュース記事など顧客に読まれたくないページが出てくる」
皆さま、こんにちは。
ホームページの制作業務をしていると、ときどき相談されるのが検索エンジンの表示、順位に関することです。
単純に「検索エンジンで競合より上位にいきたい」といった相談から、「誤解したユーザー(お客様)から悪いクチコミを書かれてしまい、そのページが検索結果に出てくる」など、幅広い相談があります。
いろいろな対処法がありますので、その中から主な4つをご紹介します。
ご自身でできるものばかりで、費用はかかりません。ぜひ検索エンジンの結果でお悩みであれば、まずこの4つを実践してみてください。
○検索順位を上げてくれるという業者に依頼するのはどうか?
こちらもよく相談されるのですが、業者から電話がかかってきて、「検索順位を変えられるといわれたので依頼しようかと思っている」という内容です。
SEO対策(検索エンジンから多くの訪問者を獲得する目的で実施する対策)を専門とする業者さんも多数いらっしゃいますが、その品質はまちまちで、どの業者さんを選べば安心ともいえないのが現状です。まずはこの記事を参考に、ご自身でできることを行ってみて、その経験をもとに業者さんに相談されるというステップを踏んでいただければと思います。
検索結果ページへの対処法①自身が管理しているページを消したい
もうお客様に見せる必要のない、過去のサービスの詳細ページや移転・閉店した支店の情報がGoogleやYahoo!検索で出てきてしまうことがあります。
ご自身が管理されているホームページであれば、Googleの公式ヘルプページに対処法が掲載されていますので、そのとおりにすると削除が可能です。
○ご自身が管理しているページ例
→ウェブサイト(例: www.brandonsbaseballcards.com)
→Wix サイトまたは WordPress サイト
→Google マイビジネスのエントリ(GoogleMAPなどに出てくる表示)
→ソーシャル メディア プロフィール(Twitter、Facebook など)
以上のようなページはご自身もしくは所属の組織が作成していると思われますので、このGoogleのヘルプページに載っている対処方法を行うことで削除できます。
もし、古くに制作したホームページなどが残っていてログイン情報などが全くわからない場合でも、Googleが設置しているURL削除リクエスト(Googleアカウントでのログインが必要)を送ることで対応してもらえます。
検索結果ページへの対処法②誰かがアップしたページ(ブログ、ニュース)を消したい
第3者やメディアがつくったページへの対応についても、Googleが対処方法を公式に記載しています。
https://support.google.com/websearch/answer/9109?hl=ja
そのホームページの管理者にまず連絡して削除依頼をしましょう、とヘルプページに書かれています。どうやって連絡するか、問い合わせるかも詳しく書かれていますので、まずはサイトのウェブマスターに連絡するをご一読の上、対応を行ってください。
○著作権侵害など明らかに不適切なページを削除したい場合
ネットショップの写真が勝手に使われている、文章が丸々コピペされているなど、著作権侵害などに当たる場合は、Googleに通報する形で削除依頼ができます。削除の申し立ては以下の2つのフォームがあります。
■Googleサービス内(Google検索、YouTubeなど)の場合
https://support.google.com/legal/answer/3110420?hl=ja
■検索結果に表示されているページの場合
https://www.google.com/webmasters/tools/dmca-notice?pli=1&hl=ja
一生懸命つくったコンテンツがコピーされてしまった、写真を使われてしまったなど、悪質なページを見つけた場合は、必ず「著作権侵害を申し立て」を行ってください。
検索結果ページへの対処法③ホームページの新規作成やSNSアカウント作成で順位を変える
GoogleやYahoo!でエゴサーチ(自社名、自社サービス名、社長名等)で検索したときに、ビジネスに関係のないページが上がってきていたり、誤解したクチコミが上がってきたりしていて何とか消したい…そんなことも時にはあります。
ただ、ご自身がつくったページ以外を消すのは大変です。
著作権侵害など明確な理由があれば削除してもらえるかもしれませんが、それ以外はGoogle等に対応してもらうのは大変、なのが現状です。けれど、そんなときでも考え方を変えれば少しは対策が可能です。
新しいページをどんどんつくり、古くて見られたくないページを下層へ落としていく方法です。
検索結果には同じURLのホームページからは表示されるページ数が限られていて、同じURLの中にどれだけページをつくっても変わることはないのですが、SNSにアカウントをつくっていけば検索結果に表示され、古いページが下がっていきます。
SNSアカウントやネットショップページは無料でつくれるものがたくさんありますので、まずはそういった色々なサービスで自社名やサービス名でアカウントをつくり、古いページ(お客様に見られたくないページ)の順位を下げていきましょう。
Googleは新しくつくられたページ、更新されているページ、公式(オリジナル)ページを優先して表示してくれる傾向にあります。ホームページだけでなく、さまざまなSNSを活用していけば、現状困っている表示順位をかなり変えることができます。
YouTubeなども更新していると検索結果に大きく表示されます。
公式サイトもサービス紹介用のサイト、ブログ、コーポレートサイトと複数のサイトを違うドメインで制作すれば、それらが別々に表示されるようになり、古いページはかなり下層へ行ってしまいます。
対処療法ではありますが、結果として順位を変えることができますので、もしお困りの方がいらっしゃったら実践してみてください。
検索結果ページへの対処法④ポータルサイトへ登録する(有料/無料)
自分たちでできることは対応したが、もっと検索結果に変化を出したい…そんなときは、ポータルサイト(他社サイト)に登録したり、ネットメディアに広告記事を出したりすることで検索エンジンが変動します。
ご自身が例えば飲食店の経営者であれば、エキテンやiタウンページに広告掲載したり、食べログに登録したりすると、それらのページも検索結果に出てきます。
ネットメディアの広告記事、新聞や地元メディアに取材された記事なども検索結果ページに表示されますので、取材のお声がかかったら断らずに協力して載せてもらうのもよい対策の一つです。
少し費用がかかる対策もありますので、何を優先的に行うか検討し、一つずつ対策を行っていってください。
まとめ
誤解を招くようなブログ記事やクチコミが出てきてしまって困っているお店の方、サービス運営者の方からよく相談が寄せられます。そのようなクチコミ等が書き込まれないことがいちばんですが、書き込まれないようにする対策はなかなか大変です。クチコミを書いていただくメリットもありますから、そのあたりのバランス感覚は必要になります。
困った検索結果が出ている現状を変えるには、今回の記事で紹介したように新しいページをつくる、他社サービスを活用するなどの方法もあります。どの形が適切なのか検討しながら、最適な検索結果になるよう工夫を凝らしてみてください。
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