「経営する飲食店のメニューをネットで売りたい」
「ネットショップを始めて通販で売上を伸ばしたい」
皆さま、こんにちは。
2020年は外食の自粛や営業時間の短縮により、飲食店の経営が岐路に立たされることになりました。皆さん大変な思いをされながら、日々の営業をされていることと思います。
飲食店の来客数が減ったら、テイクアウトやランチの開始、そのほか通信販売のスタートで売上を埋める方法があります。実際に、多くのお店でテイクアウトが始まりましたし、そのほかにも店舗営業を止めてウーバーイーツや宅配専門に切り替えたり、ネットショップをスタートしたりと、工夫されている事例をたくさん目にします。
https://www.businessinsider.jp/post-180057
「客席なしの「ゴーストレストラン」。オンラインデリバリー専門店が続々」によると、実店舗を持たないお店を「ゴーストレストラン」と呼ぶそうです。日本では2017年ごろからこの形で経営する店舗が増えています。
デリバリーでなくても、好きなお店から遠方に住んでいるとそのメニューが自宅で食べられるのはうれしいもの。また、テレワークが多くの企業で始まったため、会社近くの好きなお店へ通えなくなり、お取り寄せで食べているとの話もよく聞きます。
そこで今回は、飲食店のメニューを商品化してネットショップで販売する方法をまとめていきます。
商品を決め、営業許可を取得する
まず最初の段階として、営業許可の確認・取得があります。
インターネットでの販売には飲食店営業のほかに、営業許可が必要です。惣菜なら「惣菜製造業」、お菓子なら「菓子製造業」といったものです(テイクアウトの場合はお店のメニューの一環として販売することになるのでこのような許可は不要です。ネット販売のみ許可が別途必要です)。
管轄の保健所に相談すると教えていただけます。
→全国の保健所一覧
商品が実際に出来上がってなくてもいいので自分のお店で何を売りたいかを決め、営業許可の確認、追加で必要であれば取得の手続きを進めましょう。
今日、お店の飲食店営業許可と
惣菜製造業の許可申請の検査日でした。
結果:合格と言うことで、晴れて飲食店店主 惣菜製造の代表になることが出来ました。
明日で僕は65歳
皆さんが背中を押して頂いたおかげで
ワクワクの第二の人生の始まりです。
今後ともよろしくお願いします。 pic.twitter.com/6K3DyCq8cz
— 燻製道楽 (@2017haruurara) February 10, 2020
食品ラベルを作成する
商品が決まり、保健所の許可等もOKであれば、実際に販売へ動きます。
その第一歩となるのが食品表示ラベルの作成です。
食品の販売には法律に基づいた表示が必要です。原材料名や、賞味期限などですね。
まず、ラベルに掲載しなければならない項目を調べ、その項目に何を書けばいいのかまとめていきます。
ラベル表記の解説は文字で読むと難解でわかりづらいので、動画を見て勉強するのがオススメです。YouTubeを探すと、プロがたくさんの視点から解説してくださっています。一通り見てみると理解できます。
ラベルに書くことがわかったら、ラベルを印刷します。
ラベルは内容を作り直すことが頻繁にあるので、まとめて印刷ではなく、少量ずつ自作がオススメです。テンプレートとプリンタで簡単に作れます。
テンプレートはこちら→https://label-print.net/templete/food.php
保健所に相談する
商品とラベルが仕上がったら、管轄(お店のある地域)の保健所へ連絡します。
販売方法が問題ないか、相談して進めていきます。
ここで保健所から「この商品のままでは販売できない」といわれることも多いと聞きますので、試作の段階で早めに相談することが重要です。
また、保健所によって見解が異なることもあるので、(別地域で運営する)友人のお店でOKだったパターンがNGになることも。管轄の保健所のチェックが必要なので、まずは相談をしましょう。
ダンボールなど梱包材を選ぶ
配送業者を決めてから考えてもよいのですが、冷蔵・冷凍便のどちらにするか、ダンボールや袋をどうするか決めていきます。
ポイントは、ダンボールや袋を選んでいる段階で実際に自分宛てに送ってみること。
割れ物だったら落としてみることも大切です。見栄えや価格がよくても、使い勝手が悪いことなども実際に送ってみるとよくわかります。
ネットショップ店長の私が言うのもアレですが…発送元の梱包の仕方や、配送業者の取扱い方によっては、破損が発生する事もあります💦段ボールではなくプチプチ付き封筒で届いたので、破損してました…
特典付のDVD&Blu-ray BOXは1万越えの商品で、お客様も待ち望んでたと思うので…悲しいですね😭💦
— 英理佳 (@erika_es335) August 5, 2020
問題が起こると即クレームになるので、金額と折り合いをつけながら工夫したいですね。
配送会社を選ぶ
新型コロナウイルス感染症が拡大してから、配送会社さんから「ネット販売などしていたらお手伝いできるのでお声がけください」との連絡をもらうことも増えました。各社でコンサルサービスなどもあるそうなので、金額の比較だけでなく、相談しながら進めると上手くいきます。
毎日数点の発送であれば集荷だけ来てもらって普通に発送してもいいのですが、代金引換でスタートさせる場合は契約を結んでいないと利用できないことも。まずは問い合わせて相談してみましょう。
販売ページをつくる
ここまで進むことができて、やっと販売ページの作成です。
販売ページは簡単なネットショップ作成サービスもありますし、ホームページにショッピングカートを付ける方法もあります。手軽なものが多いので、まずは凝りすぎず、必要情報だけを載せてページをつくってみましょう。
主なネットショップ作成サービス
ホームページ作成+ショッピングカート機能
最後に
ここまで一連の流れをまとめてみました。
思っている以上に工程が多い…と感じられた方も多いかもしれません。なかなか販売方法を増やすのは難しいものですね。
また、固定のファンがいるお店様以外は通販ページもPRしないとなかなか販売につながらないかもしれません。まずは飲食店へのご来店をより促進できるような施策を考えたほうがいいのかもしれません。ホームページの作成、問い合わせフォームの設置、TwitterやInstagramなどSNSの活用、近隣へのチラシポスティング、店前看板の設置など、今の営業方法の中でできることも色々あります。
いろいろな可能性を模索しながら、無理のない販路拡充、来店促進をしていきたいですね。
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